交通量の多い坂道に面した都心の家 施工事例

関東大震災の復興で道路拡張された坂道に面した都心の家です。高い建物に囲まれ、周囲の騒音もありますが明るく静かに暮らせる工夫を施しました。

歩道に面した間口5mほどの敷地です。ガルバリウム鋼板の外壁は熱反射率、耐熱性、耐震性に優れています。

エントランスは1歩奥まっておりドアの開閉時に歩行者から内部が見えにくい構造です。

玄関内です。外光が障子のように玄関に柔らかく差し込むガラスブロック窓です。

玄関土間を広くとり室内に自転車が置けるようにしています。左手にはシューズクローク。

玄関内からキッチンダイニングスペースへ。廊下が無いので無用なスペースがありません。隣地と接しているので左右の窓からは採光がありませんが右手の階段と左手の採光吹き抜けがこの家の特長です。

室内引き戸は閉じても昼間は明かりが入るようにアクリルガラスの3枚室内引き戸で間仕切りをしています。引き戸は完全に収納されるようになっています。閉じると防音空間ができ、静かなリビングになります。

木目調が美しいI型キッチンレイアウト。冷蔵庫は背後に設置します。床材は寄木張り風のシートフローリングです。

鉄製のシンプルな階段。蹴込を無くしオープンなイメ―ジです。2階からの採光が階段下にも届きます。

2階のリビングです。ベランダの手すりまで左右対称に作り込んだことが分かる一枚です。天井を無くし吹き抜けにしたので開放感があります。

1階への採光のために天窓から採光を取り入れています。

構造体を兼ねた太い梁が古民家を彷彿させますが、壁と同色で塗装し圧迫感を少なくする効果を出しています。奥は琉球畳を敷いた寝室とウォークインクローゼットがあります。

 

設計担当からひと言
制約条件の多い敷地、小さい規模は良い建築を出現させる充分条件です。都会の光に包まれて楽しい時間が過ぎていく。そんなお家になりました。
施工担当からひと言
図面では読み取れない、詳細の部分を、お施主様と現地にて検討し、納めて来た事は、かげがいの無い時間となりました。ありがとうございまいした。工事中は歩行者の少ない時間帯を上手く利用し、進める事を考えました。室内にいても、延床を感じさせない、圧迫感の無い、快適な居住空間が出来たと思います。
営業担当からひと言
狭いながらも空間と光を多く取り込みたいとお施主様のこだわりがつまった家になりました。灰色のクロスやヘリンボーンの複合フローリング等、仕上げのチョイスはお施主様から学ぶ事が多くあります。こだわりのスピーカーでゆっくりと時間が流れる部屋は、都会の喧騒から離れられるオアシスの様です。

所在地:東京都文京区
竣工:2017年10月
用途・規模・構造:専用住宅・木造・地上2階建
断熱:内断熱/グラスウール
敷地面積、建築面積:敷地面積 59.09㎡、建築面積 44.73㎡
延床面積、各階面積:延床面積 76.23㎡
設計:株式会社工房 一級建築士事務所

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