足立区の中庭がある注文住宅・2階LDKと車2台収納のビルドインガレージ
所在地:東京都足立区
構造:木造軸組工法
断熱:グラスウール充填断熱工法
規模:2階建/139.42m2
用途:専用住宅
設計:株式会社工房一級建築士事務所/設計 長谷川隆彦
施工:株式会社工房/監督 鳴海義和
昼夜のお仕事と家事の両立は誰でも難しいもの。学校の先生をされているお施主様もお仕事はかなりご多忙で、リビングに面したキッチンまわりをどうスッキリさせるかは大きなテーマでした。できあがったのがこのキッチン。急な来客でもパッと背面の引き戸を閉めれば一瞬にして物が消える背面収納。キッチン前のカウンターも染色塗装で同じ色にしました。ハイカウンターはキッチンの手元も隠します。疲れて帰宅しても、家事の生活感をなるべく抑えた空間になるようお施主様と何度も話し合ってできたものです。
![急な来客でも、サッと背面の扉を占めればキッチンの物は全部隠れるつくりにしました。 [東京/足立区] 木造 キッチン](https://www.kobo-house.jp/wp-content/uploads/2012/05/IMG_03881.jpg)
高天井と化粧梁の下に広がるLDK
2階のLDKは広い中庭に面しており、横に広がった大きな窓は、その開放感を安心して楽しめます。勾配のついた白い天井は最大高さで4m。その下には化粧梁が2本架かってます。松の化粧梁は油分が強く自然オイル塗料を弾くため、濃い色にするために柿渋塗装を施しました。チェリー柄の床には輻射式の低温床暖房が入れてあります。写真右手はご自宅での仕事スペース。使いやすさを考えて、カンターや棚の枚数、高さ、奥行まで細かく打合せをいたしました。
プランを変更してできた中庭
当初、この建物は車2台のビルトインガレージ+収納の多い間取りを考え、中庭はありませんでした。お施主様のお知り合いで設計をされている方がおり、思い切った広い中庭を設けるイメージをご提案いただきました。スケッチを見ますと家にいることがより楽しくなりそうな気持ちよい間取り。そのご意見を受け入れさせていただきました。中庭のウッドデッキはマレーシア産ウリン材。私たちはウッドデッキ材のネットショップ「工房商店」ももってますので、デッキ材は常に高耐久樹種で施工します。中でもウリンは最高の耐久性をもつと言われており、雨にさらされても腐りません。シンボルツリーはお施主様と一緒に植木屋さんに選びに行きました。中庭の右脇のお部屋はお父様の和室。中庭を設けたことで、窓を全開にしても外からの視線が気にならずに風の流れを楽しめるようになりました。お施主様のご友人からはカラーコーディネートのご提案も。外部の方のご意見でも、お施主様のためのよい建物をつくる目的は一緒ですので、しっかり受け止めさせていただきました。
