5人家族の注文住宅の間取り・鉄筋コンクリートと木造の2種構造・板橋区
建物の角となる部分を斜めの面として利用した、モダンデザインの店舗併用住宅です。1階部分と、2・3階の外壁に変化を持たせ、印象的な外観に仕上げています。
RCと木造のいいとこどり
当初お客様は鉄筋コンクリート造(RC)のご希望でしたが、予算と重さの点で断念されました。鉄筋コンクリートはたしかに堅牢で耐用年数も長いのですが、コストがかかるのと重さが難点です。その上、地盤の状態によっては杭工事など、さらに費用がかかることも考えられます。
そこで、堅牢で、しかも軽いという合理的な解決策としての「混構造」をご提案することにしました。
木造だからできた2、3階の間取り
1階は堅牢な鉄筋コンクリート、2・3階は加重の少ない木造という混構造の採用により、地盤強化の工事費も抑えることができ、シロアリにも強い建物におなりました。
5人家族で2、3階はたくさんの部屋が必要でしたが、木造にすることで壁の厚みも抑えることができて、無理ない間取りができました。
工期も短縮
「混構造の合理性を早い段階で提案してもらって、そのメリットも十分理解することができましたし、おかげで工期も短縮され、そのぶん予算も低くなり、とても満足しています」と、お客様に喜ばれています。
淡いグレーの内装でシックにまとめた洋室。ベランダにつながる掃き出し窓は、幅が広めのタイプで、採光もバッチリです。部屋の角が斜めになっているのもユニークです。
白で統一された洋室。作り付けの収納でスッキリと過ごせる空間です。照明にもこだわり、毎日が快適に過ごせることでしょう。
濃い目のグレーのクロスで、シックな印象に仕上がった洋室。可動式のはしごで上り下りするロフトは、十分な高さがあるので、収納だけでなくプライベート空間として活用可能。ロフト下のアクセントクロスが決め手。
大家族なので、廊下もゆったりめに作りました。淡い色のフローリングと白い内装で、太陽光の入らない場所でも明るく感じられるように仕上げました。
縁なし畳(琉球畳)を市松敷きで仕上げたモダン和室です。窓側にある板敷きのスペースがアクセントになっています。収納は引き戸の押入れと開き戸のクローゼットで使い分け。
キッチンはダークな色合いで、引き締まった印象に。家事がテキパキとこなせそうな雰囲気です。たっぷりの収納と、分別できるゴミ箱が機能的。
ゆるく区切られたキッチンからつながるダイニングと、奥行きのある空間で仕切りを感じさせるリビング。淡い色合いのフローリングで、ゆったりとした時間が過ごせそうなLDです。
本物件は最高の家をつくるアイデアとヒントで紹介されました
所在地:東京都板橋区
用途:店舗併用住宅
工法:混構造(鉄筋コンクリート造+木造)
規模:3階建て
敷地面積:86.65m2
延べ床面積:196.74m2
設計:株式会社工房 一級建築士事務所
竣工:2010年