高い耐震性・ダブル断熱でエコな暮らし 施工事例

ダブル断熱

足立区のZ邸は、北区の未来あるコート(高齢者向け共同住宅・グループホームの設計施工)新築工事に続く木造ダブル断熱工法となりました。
Z邸はK邸と同じ木造軸組工法の2階建で「耐震等級2」です。最低基準である現行の耐震等級1=「数百年に一度の大きな地震で倒壊しない強度」の1.25倍の耐震性が求められます。

充填断熱への影響は?

このことは充填断熱にとってどう影響するのでしょう?
まず端的には、構造材が4寸角と太くなるため、充填断熱も厚くできるメリットがあります。その反面、柱間には筋交いがX字の襷(たすき)交けで入る箇所が多くなり、壁の場所によって充填厚さに差がでます。それでも東京のⅣ地域基準ではほとんど問題はないレベルですが、厳密に断熱性能を向上させるために、外壁の外側にも高性能な断熱材を貼ることで解決する手立てが必要です。

もう一つは、ネオマフォームの外張断熱

ただし、外張りの断熱材は厚く張りません。これは外壁の自重や地震、劣化による外壁の垂れを防止するためです。薄く張るには30mm厚でも性能が良いネオマフォームを採用しました。このように、性能だけでなくメンテナンス性も検討していく余地があるのです。
ちなみにネオマフォームは酸性ですので、釘打ちは通常のビスを使用してしまっては錆びてしまいます。意匠以外にも住み心地の良さを地味に突き詰めていくのも、お施主の大切な一棟への配慮となっています。

所在地:東京都足立区
竣工:2010年5月
用途・規模・構造:専用住宅・木造・地上2階建
断熱:内断熱/グラスウール
敷地面積、建築面積:敷地面積 169.03㎡、建築面積 76.80㎡
延床面積、各階面積:延床面積 144.29㎡
設計:株式会社工房 一級建築士事務所

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