木のぬくもりを感じる家・無垢の自然素材 施工事例

調和と個性を考えた家

練馬区の閑静な住宅街にある敷地をはじめて拝見したとき、「周囲の建物に調和しつつも個性ある建物」 というコンセプトがすぐに決まりました。西側は車の往来の多い生活道路に面し、騒音の緩和や 西日の影響を避けるため、窓は少なくシンプルなファザードにしました。玄関前の目隠し壁は、小さなお子様たちが道路へ飛び出さないよう、お施主様が計画段階から配慮されました。

緑に恵まれた敷地

南面に隣地の自然の庭があり、日だまりに加えて木立ちの緑の借景を 楽しめるとても恵まれた敷地です。私たちは、小さなお子様たちがすぐ庭へ出て遊べるよう、大きな窓を設けた開放感あるリビングを1階に配置しました。通常のウッドデッキよりも狭くて縁側よりは広いデッキにしました。それはリビングと遊ぶ庭の行き来がより身近なものになるよう、子供側に立った暮らしの動線を考えたからです。

キッチンから眺める自然

これは、南側の自然を、キッチンから眺められるように 設計された窓です。外の自然の美しい部分だけを切り取ってみました。この窓はキッチンで立っている時とダイニングテーブルに座っている時に よい眺めとなるように高さや大きさを決めています。

無垢と自然素材の空間

南の庭に面した大開口のLDK。床はラーチ、天井の無垢梁はマツ、羽目板はベイツガ、壁はルナしっくいで構成されています。家族がいつも集まる場所に、一番の素材感をもたせてます。階段はタモ材で、スチールの製作手摺にオークの笠木をつけて ます。2階の子供部屋へ上がる子供たちは、必ずキッチンにいるお母さんの脇を通ります。お子様たちはこの自然素材たっぷりのリビングで、豊かな感性が養われるよう、手作り感を大事にしました。

北側に吹き抜けのある階段

北側に配置された階段は吹き抜けになっております。天窓からは北側の家の奥まで 光がふり注ぎ、風が抜けるつくりになってます。真夏でも、南側から風が入ると、スーッと北側に抜けて、とても涼しく感じます。

米国製の木製扉とレバーハンドル

木製建具のホワイトと淡い黄色がかったラーチの床には、クイックセットのシルバー色のレバーハンドルが似合います。レバーハンドルを緩やかな曲線デザインにしたのは、直線で構成されたモダンでシャープなデザインよりも この家の柔らかな質感に合うからです。この家は、洗練し過ぎた都会的なデザインでもなく、素材を強調しすぎたデザインでもない家。東京の少し落ち着いた住宅街で、安心できる高い住宅性能と 建材が静かにお互いを引き立てあうようなデザインを 心がけていたからです。

所在地:東京都練馬区
竣工:2014年7月
用途・規模・構造:専用住宅・木造・地上2階建
断熱:内断熱/グラスウール
敷地面積、建築面積:敷地面積 167.22㎡、建築面積 78.94㎡
延床面積、各階面積:延床面積 143.85㎡
設計:こぢこぢ一級建築士事務所

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