築40年の中古一戸建てを現代の暮らしにあわせたフルリノベーション

所在地:東京都内
構造:在来工法(木造)2階建て
築年:1975年頃
リフォーム施工年:2016年6月
改修設計:株式会社工房
現場監督:株式会社工房

築40年ほど経過した中古一戸建てを購入したM様ご夫妻からのご依頼で現代的な暮らしができるようにリフォームをさせていただきました。クリック(タップ)で拡大画像をご覧になれます。

■リフォーム後

M様邸のフルリフォームのコンセプトは「現代の暮らしにあわせたリフォーム」。
2部屋あった2階を1部屋の空間に間取りを変更しLDKとしました。もちろん従来は入っていなかった断熱材を天井、壁内に充填、窓サッシはそのままに2重ガラスの内窓を施工し断熱性能を格段にアップさせています。

また耐震性能に関しては、筋交いや火打ちなど当時の基準に沿った性能は備えていましたが現代の基準では十分とは言えないものでしたので、間柱や筋交いの追加、耐震補強金具、筋交い補強プレートの施工など十分な耐震補強を実施しています。


2階階段上収納、にゃんこトイレ出入口設置前

2階階段上、にゃんこハウス設置前

各部屋の意匠については奥さまからのアンティークなインテリアというご希望から各部材をセレクト。また奥さまが探してこられた照明や壁材、床材を採用するなど、建築家と二人三脚で取り組むことができました。


1階 脱衣洗面室と浴室

1階 寝室

■リフォーム中

古いと言えば古い、古くないとは言えば古くない築40年になろうとする建築物は、解体をしてみないと分からない部分が多いものです。解体をすると断熱材は全く無いものの、雨漏り跡も無い素性の良い建物でした。
屋根は以前のオーナーが 葺き替えていたようでしたので、葺き替えは見送りましたので大きなコストカットになりました。
とは言え、今後のことを考え、布基礎をベタ基礎へ強化し、上下水道、ガス、電気の生活インフラはすべて配管、配線し直しています。

内装解体工事中の1階の寝室側、2階リビング側
内装解体が終わり耐震補強が開始1階から2階階段付近
内装解体が終わり耐震補強が開始された2階天井工事中
内装解体が終わり工事が開始された1階玄関。右の靴収納の床が壊され外が見えています。
1階トイレ風呂の水回りを工事中。筋交いを追加しています。浴室の断熱材はスタイロフォームです。
1階寝室 断熱材工事中。居室の断熱材はグラスウールを使用します。
2階床材が張られた階段とLDK工事中
2階天井の電気配線工事中
2階キッチン用の換気扇ダクト工事中
2階に搬入された高性能グラスウール断熱材

■リフォーム前

リフォーム開始前のМ様邸です。きれいに手入れされている「趣のある住まい」だと思いました。
室内に設置されたガス給湯器、昭和のお風呂って感じがするバランス釜のお風呂など古い設備が散見されますが、浴室内の手すりなどを見ると前オーナーはお年寄りが住まわれていたように見えます。つまりこの家を手に入れ、家族と長い時間を過ごし、大切に手入れしながら暮らしていたという家の歴史を感じさせられました。

リフォーム前 1階和室→リフォーム後寝室へ。和室の障子紙が直前まで住まわれていたように綺麗です。
リフォーム前 1階キッチン
リフォーム前 1階浴室
リフォーム前 2階洋室→リフォーム後リビングへ
リフォーム前 2階廊下収納(押し入れ)

 

無事、リフォームを完成させて数年後、м様ご夫妻からご連絡をいただきました。ご連絡を聞くと・・・・
NEXTステージ「3匹の猫のために夫婦二人で暮らす家の改修工事」へ

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