発泡ウレタン断熱施工、鉄筋コンクリート3階建てデザイナーズハウス建築レポート【2022年竣工予定】

場所  東京都内某所
構造  RC工法
規模  地上3階+PH(ペントハウス)
用途  居住用住宅
竣工予定 2022年

工房建築事業部OB客で建物好きのミスターNです。よろしくお願いします。
月1回の都内某所のデザイナーズ物件建築現場です。本日、2021年12月末日の訪問で9回目の訪問でした。

外観はここ数カ月は変化ありません。3階には常に陽射しが届く敷地。背の高い隣家が迫る都会ならではの敷地条件です。1階。手前は解放されたガレージ。ブロック積み壁の奥が居室。
奥の居室の壁がピンク色になっていますが、これは吹き付けされた発泡ウレタン断熱材の色です。近くに寄ると発泡スチロールのような断熱材がわかります。この青いびょう(鋲)で吹付け厚みの確認をしており、「25」とあるので25mmの厚みの吹付け厚であることがわかります。一般の木造住宅では60mm~75mmくらいですがRC(鉄筋コンクリート)造ですので25mmになるようです。

あ2階です。階段が設置されていました。よく見るとフローティング(片持ち)階段であることが分かります。体重重めのミスターNが乗りましたが「しなり」もなく安心して使えました。2階に置かれていた謎の包み。現場監督に聞くと階段と部屋を仕切る1枚ガラスとのこと。工期のこのタイミングに搬入しないと設置できないので、先行して搬入し工期が来るまで屋内保管だそうです。

2階、階段とブルーシートの間にある開口部の中に潜入すると配管配管配管、でした。給水給湯と排水の配置から考えると、手前(私の立ち位置)左が廊下、手前からバスルーム、洗面、洗濯機置き場、そして最奥部(開口部近く)がお手洗いではないかと思います。
洗濯機置き場と思われる場所に2つの給水が配管されている理由が分かりません。洗濯機を2台置くのか?・・・・・謎です。

3階北側です。天井の軽天工事が始まっていました。軽天は軽量天井のことで、画像のように薄く軽量で切断や穴開けなどの加工が容易な規格化された鋼材を使用しています。LGS(Light Gauge Steel:ライトゲージスチール)、軽鉄(軽量鉄骨材)と呼ぶこともありますが、すべて同じ意味になります。
RC(鉄筋コンクリート)造の建築物ですので、天井はコンクリートをむき出しにしてカッコよく見せる場合もありますが、天井の配管や電線がむき出しになる、ダウンライトの設置が難しいなどデメリットもありますので、このデザイナーは天井コンクリートを隠す方向で設計しています。

最後に3階の天井で見つけた謎のフック。この壁面は発泡断熱材は施工されていません。さて何でしょうか。現場監督に聞いたところ、家庭用エレベーターの吊りフックだそうです。太い鉄筋で出来ています。コンクリート打設時に躯体の鉄筋としっかり一体化し躯体の一部になっていますね。エレベーターのある現場は初めてでしたので勉強になりました。

竣工までまだまだですが安全第一でよろしくお願いします。

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