logo
menu

工務店×設計事務所=工房

OB宅訪問記 Visit to Client

OB宅訪問記


1階から3階まで、階段室を占めるマンガ本の充実ぶりは「T屋」や「Bオフ」などをも凌ぐ迫力。ダンボールで200箱という。
バッグから顔を出している愛犬「ワール」は、Yさんといつも一緒。


テーマもコンセプトも明快で、スペックの優れたRCの家。


大きなテーマが「クルマ」と「マンガ本」という、実に主張のハッキリとした家づくりを紹介したい。施主のYさんは、スポーツカーを英国製と国産の2台、マンガ本は「ちゃんと数えたことありませんが、万単位」という冊数を所蔵している。この2つの趣味を家づくりの核にすることで、1階が車庫と玄関と収納、2階が寝室と風呂とトイレとクローゼット、3階がLDK、そして、大量のマンガ本は階段室へ納める──という間取りはすでにYさんのなかで決まっていた。
「家のなかでいちばんいいところにリビングをもってくるのは当然です。どうしてみんな1階の日当たりの悪いところにリビングをつくりたがるんだろう」と、家づくりのコンセプトも明快。ただ、明快すぎて、これまで木造木軸、2×4と建ててきたけれど、どの家も個性が強くて「なかなか売れなかったですよ(笑)」という。
家に関しては「スペックおたく」を自負するYさん、以前の家も1軒目はスーパーウォール工法、2軒目はウレタン吹き付けと、ともに高気密高断熱にこだわってきた。
3軒目は「3階にするんだったらRCで」と考えていた。途中、ハウスメーカーの鉄骨造も考えたが、勉強していくうちに鉄骨の熱伝導率やヒートブリッジのことなどがわかってきて、やはりRC外断熱に決めた。

[右]いかつい外観とは対照的に、ウエルカムなイメージの美しい玄関。
[左]鋭角の角地なので、敷地も建物も三角形。ガレージから「シルビア」カスタムが覗く。撮影時、もう1台の愛車「ロータス・エキシージ」はメンテ中で、右のカー・スペースには軽が入っていた。

契約解消までしてこだわった、業者との信頼関係。


さて、Yさんの3軒目の家は、実は工房以外の業者ですでに話が進行していた。契約も済んで、あとは建てるだけというところで、なんとYさん、この契約を解消した。かなりの違約金も払った。
なぜだろう。「つまり、ちょっと信用できなかったわけです」。
何かトラブルが起きたときに、ここはちゃんと対応してくれないだろうという、そんな予感があったのだという。
そんな経緯があってのご指名だったので、工房の若き新米営業マンは緊張した。緊張しすぎて、いくつかポカもした。「でも、何やってんじゃい!と文句を言えるタイプだったし、対応が誠実だったので」とYさん。
「家づくりにトラブルはつきもの。トラブルが起きたときにどんな対応をするか、どうフォローして、どうリカバーしたかが大事で、そこから信頼関係が生まれるんじゃないですか」何社かがプランを出したなかで、工房のプランがいちばん普通だったという。
1社とてもデザイン性のあるRCの提案があったが、そちらは内断熱だった。「工房さんはどこにもハデさのない無難なプランだけど、ずっと住むんだったら、そのほうがいいのかもしれません」と、Yさん。
【上】3階。手前がリビング&ダイニングで、左側がキッチン。三角形の鋭角部分にはご夫妻の造りつけのデスクが置かれている。3階の家具はすべてオーダー。
【下】キッチンからリビングを見たところ。高く細長い窓に連続的に空が見えて、気分がいい。

【左】2階踊り場には、ご夫妻2人の身長差を考えた段違いの洗面台、という遊び心。
【中央】主に荷物運搬と、多少は将来のことも考えてエレベーターを設置した。「90代の祖母が来たとき、喜んでくれました」とYさん。
【右】1階玄関脇はガレージ。シャッターを開けると、よく磨かれた愛車「シルビア」カスタムの鈍く光る姿があらわれた。


【スペック】
東京都板橋区 Y様邸
2013年10月竣工
RC(鉄筋コンクリート造)外断熱/
3階建て/専用住宅
敷地面積=69.57m2(21.1坪)
建築面積=35.95m2(10.9坪)
床面積=1階34.70m2(10.5坪)/ 2階35.95m2(10.9坪)/3階35.95m2(10.9坪)
延床面積=106.60m2(32.3坪)