子どもを見守る『職住一体』~倉庫を住居へリノベーション~

リビングに家族が集う、司令塔はママ。

リビングに家族が集まれるようにしたい。
キッチンで家事をしていても、お部屋全体が見渡せて子供達の気配を感じられるようにしたい。と奥様のご要望でした。
約23畳のLDKを通らなければ各部屋に行けない間取りに。
構造的に取る事が出来ない柱はわざと残して回遊出来る様にし、お子さんが走り回る姿が目に浮かびます。

大人も子供も、家族のワークスペース。

色々と使い勝手を充分に考察しこの大きさになりました。
幅2500mm奥行680mm。タモ集成材で作りました。
三人並んで座れますし、下にはランドセルも置けます。
小さめの水槽を奥に置き、ここで観察日記が付けられるのです。
アクセントクロスは奥様のチョイス。部屋全体が明るく爽やかになりました。
1Fの事務所とLANケーブルを這わせ、お子さんが病気の時はここで仕事が出来る様にと優しいワークスペースです。

灼熱の折板屋根の熱をシャットアウトせよ!!

お施主様の一番の懸念事項は、夏はむき出しの折板屋根により灼熱地獄となり50℃を超える3Fフロア、
これを住めるような環境にできるのか?という事でした。
住居部の屋根は110mm、ALC部は30mm、外周梁は50mm、中間梁・柱・ブレス等は15mm断熱材を吹き付けました。
床は、高性能グラスウール100mm厚を隙間の無いよう敷き詰めました。
次世代省エネルギー基準を満たす断熱材で快適な空間となりました。

様々な用途を、育む畳スペース。

畳のスペースは、洗濯ものを畳んだり、ご両親が来られた時や遊びに来たお子さんたちが不意に寝てしまった時等、色々な使い方が出来るので一部屋欲しかったそうです。腰掛けられるように一段上げるか迷いましたが、 天井高には限りがあったのでフラットにしました。 休みの日はお子さんとお父さんはここでお昼寝です。

使い勝手の良いパントリー

キッチンの後ろは約4畳の大容量のパントリー。
玄関からも直接アクセス出来るような配置としロールカーテンで緩やかに遮ります。
奥・手前と回遊できる造りなので使い勝手は抜群です。これから大きくなるお子さんの荷物と思い出もちゃんと整理ししまっておけます。

 

無駄なモノは省き本質を見極めて取り入れる

倉庫と縁が切れる様にとアプローチにデッキ材を貼りました。
なにぶん予算に限りはあったので、生活に関係ない所は省くと倉庫側の天井は断熱材が剥きだしとしました。
無駄なモノは省き本質を見極めて取り入れる。質実剛健な家造りと言えそうです。

所在地:埼玉県川口市
竣工:2017年1月
用途・規模・構造:専用住宅・鉄骨造・地上3階建
断熱:内断熱/発砲ウレタン吹付け+グラスウ-ル
敷地面積、建築面積:-
延床面積、各階面積:施工床面積 113.95㎡
設計:株式会社工房 一級建築士事務所

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